『動物感覚 -アニマル・マインドを読み解く』 テンプル・グランディン著を読みました。
かなり分厚く、読み物というより学術書的で、読みごたえがありました。
対象は、広く動物に言及しています。
著者は重度の自閉症患者です。
そして、自閉症のおかげで、動物に関して、ほとんどの専門家とちがった見方ができる。
自閉症だからこそわかることがある、と言っています。
脳、前頭葉の働きなどについて、動物と自閉症である著者とを関連付けています。
以前から、覚束ない知識ではありますが、自閉症と犬(花に関し)は、似てるところがあるように感じていました。
そこが、掘り下げられた感じがします。
とはいえ、以下の感想には、花母のフィルターがかかっていますので、正確でないところもあると思いますので、ご容赦ください。
脳は、人が望んでも望まなくても、関心のないところは自動的にふるい落とすが、自閉症の人は、ふるい落とすことができない。
たとえば音の情報。
自閉症の人は、音に対する鋭い感受性で苦しんでいる。
大量の音から受ける影響は、太陽を直視することにたとえるしかない。
ふつうの人には聞こえない音を聞いている。
これは、花がうちに来た当初、窓を開けただけでおろおろし、尻尾が下がったことを彷彿させました。
音のシャワーを浴びてることがつらいんだろうと推測したことが当たっていたようです。
動物も自閉症の人も細部にこだわる。
良く言われることかもしれませんが、般化が苦手、ということ。
統合し、おおむね同じだから、同じと捉えるのではなく、1点違うから、別と捉えるということ。
またじんわりと身体に圧力をかけられると落ち着くという少女時代のエピソードが書かれています。
花も、プチパニックになっているとき、そういう抱っこの仕方をするように心がけてますが、これは、なかなか難しいものです。
本はこんな言葉で締めくくられていました。
人間もかつては動物だった。
そして人間になったときに、なにかを捨てた。
動物と友達になればそのいくらかでも取りもどせる。
思索的・・・

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